自衛隊看護師を目指す際、事前に知っておくべきなのが必要資格と条件です。自衛隊看護師になるには、看護師国家試験に合格し、看護師資格を持っていることが前提となります。さらに身体検査もクリアしなければなりません。これは体力的な能力や精神的な適性を判断するための試験であり、一般的な就職試験とは異なります。また、年齢制限もあるため、注意が必要です。

また、看護師でありながら自衛官でもある自衛官看護師になる場合は、勤務地が国内外の様々な場所に及ぶ可能性があることを理解しておかなければなりません。災害時や緊急時、被災地や海外の派遣先での活動も求められるからです。当然、家族や友人、恋人などと過ごす時間が制限されたり、生活の基盤が定まらなかったりすることは往々にしてあります。特に、海外派遣などの場合には長期間家族と離れることになります。これらの条件を踏まえ、自衛官看護師という仕事に使命感を持ち、心からやりがいを感じられるかどうかを考えておきましょう。挑戦する価値のある職業ですが、慎重に検討することが大切です。

さらに、職務内容も通常の看護師業務とは異なり、自衛官の健康管理や応急処置の他に、救命救急の知識も求められます。訓練や演習に参加することもあり、体力的な負担は大きくなります。よって、日頃からの健康管理と体力維持は不可欠です。そのほか、自衛隊という組織の特性上、規律やチームワークを重んじる環境であることも理解しておきましょう。上下関係や命令系統が明確であり、指示に従うことが求められます。加えて、規律に従うことや集団としての行動を重視する姿勢も求められます。